|
■低価格設定パソコン(激安パソコン)
BTOパソコンメーカーのウェブサイトを訪れると、基本構成が低価格設定のパソコン(激安パソコン)が掲載されています。
5万円台はもちろんのこと、4万円台、3万円台、時として2万円台のパソコンがあったりします。この数字は、懐具合の寂しい筆者にとってはグッとくる魅力的な数字で、すぐにでも「注文」ボタンをクリックしてしまいそうになります。
しかし、「ちょっと待てよ!!」です。『安いもの買いの銭失い』とは両親がよく口にする言葉。安いには安いなりの訳があるはずです。それを知って買うのと、知らないで買うのとは大きな違いがあります。
買ってから「しまった!!」と後悔しないために、せっかく買うのだからなるべく長く快適に使い続けるためにも、ここは低価格設定パソコンの秘密を探っておくのが賢明です。
下の表は、とあるBTOパソコンメーカー2社の激安パソコンの基本構成の主なスペックを書き出したものです。
どちらも、モニターやプリンターなどの周辺機器を含まない価格は、4万円を切る価格設定になっていました。
| 項目 |
BTOパソコンメーカーA |
BTOパソコンメーカーB |
● OS
(オペレーティングシステム) |
なし
選択可 |
なし
選択可 |
● CPU(プロセッサ)
|
Intel CeleronD 326 (2.53GHz / L2キャッシュ256KB) 選択不可
|
AMD Mobile Athlon XP 2200+ (1.67GHz / L2 512KB / 1.25V / TDP25W) 選択不可 |
● マザーボード
(チップセット) |
VIA P4M890 チップセット マイクロATXマザーボード |
SiS 741GXチップセット搭載 MicroATX AGP(8x)搭載
|
● ケース・電源
|
ミニタワー 250W静音電源
|
ミニタワー 400W電源 |
● メモリ
|
512MB DDR2 SDRAM (PC4200 )
選択可 MAX 2GB |
PC2700 DDR 512MB
選択可 MAX 1GB |
● ハードディスク
|
80GB シリアルATA II HDD (7200rpm)
選択可 MAX 400GB |
160GB ATA100 7200rpm
選択可 MAX 160GB |
| ●サウンド機能 |
マザーボード 標準 オンボード |
マザーボード 標準 オンボード
選択可 追加ボード |
●パーティション分割
|
パーティション分割なし
選択可 |
パーティション分割なし |
● 光学式ドライブ
|
CD-ROMドライブ (CDx48)
選択可 |
DVDスーパーマルチ
選択可 |
● 3.5インチベイ
|
なし
選択可 |
11-in-1カードリーダーライター 選択可 |
| ●ブロードバンドポート(LAN) |
10BASE-T/100BASE-TX LAN(マザーボードオンボード) 選択不可 |
10/100BASE-T LANオンボード
選択不可 |
● グラフィック
|
チップセット内蔵グラフィックス
選択不可 |
チップセット内蔵グラフィックス
AGP空きあるも選択不可 |
| ● マウス・キーボード |
標準セット |
標準セット |
■世代交代を始めた部品構成
AというBTOパソコンメーカーは、CPUにIntelの廉価版CPUのCeleronDを使っていますし、ハードディスクも80Gと少な目です。メモリこそDDR2を使用していますが、光学式ドライブはCD-ROMが基本構成になっています。
Bは、CPUにIntel社より割安のAMD社Athlonを使用、光学式ドライブにDVDスーパーマルチを、3.5インチベイにカードリーダーを基本構成にしているものの、メモリはPC2700しか使えません。
双方ともOSはオプションで、グラフィック機能もオンボードになっていて、選択はできません。
こうしてみると激安パソコンというのは、ハードディスクやメモリが少なめで、OSはオプション、マザーボードを含め、世代交代を始めたパーツで構成されていると考えられます。
CPUはシングルコアからマルチコア、低消費電力の方向に、メモリはDDR2 5300・6400の高速転送メモリに、ハードディスクは500Gの大容量化に、光学式ドライブはCDからDVD・BL・HDに、グラフィックはよりリアルな3D描画機能搭載のグラフィックボードに・・・進化し続けるPCの世界の中で、上記の2社の低価格設定パソコンは、世代交代を始めたパーツで構成されているようです。
■BTOならではのパーツ選択で攻略
しかし、これが使えないかというとそうではありません。
もちろん、最新のハイエンドパソコンに比べればその能力には劣るかもしれませんが、そこは価格とのトレード・オフ。その分は価格が安いわけですから仕方ありません。
しかし、なるべく長い間快適に使い続けるためには、BTOならではのパーツ選択で、全体のパワーアップをしておくことをおすすめします。このスペックでも、数年前まではハイエンドのPCだった訳ですから…
選択不可な部分は仕方ないとしても、選択可能な部分は予算に合わせてグレードアップしておきましょう。
Aなら、メモリは1G、ハードディスクは250G、光学式ドライブはDVDマルチ、3.5インチベイにはカードリーダーを選択、Bの場合には、メモリを1Gにします。両方ともOSにWindows XPを選択して、それぞれ74,459円、56,890円になりました。
この機能で、これが高いとみるか安いとみるかはあなたしだいでしょうが、筆者はかなり安いと思います。
|